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川瀬敏郎さんが出演したテレビ番組で、花器と花の生け方を自由に発想しているのを見て、魅力を感じました。
早速、著書を探したところ、『今様花伝書』を手に入れることができ、コラム『暮らしのなげいれ指南』24項目は、私の花器デザイン発想を広げてくれました。
生け花の手法として『なげいれ』の魅力も知ることができました。
川瀬敏郎さんは、「花を生けるということは、自然の営みを読み取ることから始まり、『心の言葉』となった自然の、声なき声を訊こうとすることが大切です。
『生ける』ことは、無言の花と対話し、その花の心をいかすこと。
つまり花を器に入れていかすことで、自然の『静』と人間の『動』が呼吸し合い、命の交歓が行われること。」
直物を素材とした造形ではなく、花は日本人にとって静と動が一体となった『いのちのかたち』=『美』なのです。」と述べています。
この心を理解して、実践することは難しいですが、まず、『野の花を器に自由に生ける』ことから始められそうです。
花の生け方で、流派生け花のような型や堅苦しい約束ごとなしに、自由に花を楽しむことの出来るのが、「なげいれ」です。
なげいれは、身近な草花などを、生ける人の「すき(=好き、数奇)」という感性を大切にして、器や場を工夫し、気軽に楽しめます。
わすらるる
身をば思はず
ちかひてし
人のいのちの
惜しくもあるかな
出窓の膳の上に葉の様なものが飾ってある
中世以来の池坊家の定型化した立花に対して、江戸の庶民のなかで『なげいれ』形式の生け花が盛に行われました。
江戸時代の浮世絵に見られるように、雛祭り、月見の縁側、夕涼みの縁台、梅の枝を持って帰る童など、広くなげいれの生け花を楽しんでいたようです。
あ行 | おとし | 水漏れのするもの、口の広い花器などに小さな器を入れて生ける、その器のこと |
さ行 | 水没 | 椿は、葉についた埃を酒で濡らした布で拭き取り水洗いしてから、水を張った鉢に花も蕾も丸ごと1時間ぐらい水に浸けておくと、花が落ちにくく蕾も咲きやすくなります。 |
な行 | なげいれ | 生け花の手法の中で、暮らしの中で自由に花を楽しむことができるもの。
茶花のことをなげいれ(抛入)花とも呼ぶ。 |
根焼き | 草花の水揚げと切り口の腐敗防止のために、茎の根元が真っ黒に炭化するまで焼きます。 牡丹や薔薇、紫陽花、吾亦紅等に利用されます。 根元以外は新聞紙などで包んで、花に熱を与えないことがこつです。 |
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は行 | 花留め | 用意をした枝の中らまっすぐな部分を選び、おとしや花器の口に、一文字または十文字に枝をはめ込み、花を生ける。 壷などの花器の花留めは、柔らかい枝の枝分かれしている部分を弓なりにして器の中に入れて利用します。 |
ま行 | 水揚げ | 草花を長く持たせるために、切り口の空気の幕を取り除いたり、殺菌効果や腐敗防止のために行います。 「水切り」「湯あげ」「根焼き」「水没」など |
水切り | 草花の水揚げで、最も基本的な方法で、水を張った鉢に茎を沈め、水中で根元を切り、10秒くらい水につけて置きます。 | |
見立て | 身近にある道具を花器に見立てて花を生けるさま。 | |
や行 | 湯あげ | 草花の水揚げと殺菌効果のために、沸騰した熱湯に茎の根元(2〜3cm)を入れ、茎の色が変わったら水に浸けます。根元以外は新聞紙などで包んで、花に湯気を与えないことがこつです。 |
ら行 | りっか | 足利尊氏に従い室町幕府創設に尽力 した佐々木導誉は文化人でも有り、和歌・連歌・茶道・香道・華道等で事跡を多く残している。 その同朋衆などによって、生け花の美が高められ「たてばな(立花)」と呼ばれるようになり、それが大書院の完成とともに「りっか(立花)」と呼ばれ、元禄の頃になると、「りっか(立華)」と言う字が当てられるようになる。 |
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